【禁煙治療受診のご案内】 (2025年12月22日 ご案内)
当院では禁煙補助薬「チャンピックス錠(ファイザー製薬製)」の処方と禁煙指導によって禁煙治療を行っております。
予約不要で受け付けておりますのでお気軽にご相談下さい。
(禁煙治療を2025年12月より再開致しました(上記チャンピックス錠は2025年10月末から供給再開))
喫煙状況把握・禁煙指導・禁煙補助薬処方で禁煙を目指します。禁煙補助薬は主には内服薬の処方となります。
禁煙補助薬・禁煙指導はあくまで「禁煙の補助」です。ご自身が禁煙に対する強い意思をもって禁煙を続け喫煙を再開してしまわないように努め続けることが重要です。
● 禁煙治療の健康保険適応について
以下の条件を満たす方を満たす方が禁煙治療の健康保険適応となります。条件を満たさない場合は全額自己負担となります。
1. 直ちに禁煙を開始する意思がある方
2. 喫煙指数(1日の本数×喫煙年数)が200以上である方
※ 例...1日20本の喫煙を15年続けている→20本×15年=喫煙指数 300
3. ニコチン依存度テストの結果から依存とみなせる方
※ 「禁煙や減塩をするとイライラや頭痛などの禁断症状がある」「病気にかかってたばこが良くないと分かりながら吸ってしまう」などの設問がある問診にて一定以上の項目数に該当する方
4. 全12週間5回のプログラムを受けることを承諾し署名で同意できる方
※ 禁煙治療の健康保険適応は「初回から5回12週」です。
5. 過去に保険適応で禁煙治療受けた方にあっては、前回の禁煙治療から1年以上経過していること
※ プログラムの途中で離脱・断念してしまった方やプログラム終了から間もなく喫煙再開してしまった方が再チャレンジする場合、1年を経過しないと健康保険適応での禁煙治療を受けることが出来ません(保険診療ではなく全額自己負担で受けることはできます)。
● 禁煙治療の流れ
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初回
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・禁煙の意思の確認 (禁煙治療受診の誓約) ・喫煙状況の確認 (ニコチン依存度テスト(問診票で確認)など) ・検査 (呼気中一酸化炭素濃度の測定) ・説明 (禁煙治療・禁煙治療補助薬の説明) ・診察 (禁煙を始めるにあたって問題点の把握や助言・指導) ・処方 (禁煙補助薬の処方) …など |
↓
| 2回目 (初回から2週間後) |
| ・喫煙状況の確認 (問診で確認)
・検査 (呼気中一酸化炭素濃度の測定) または 禁煙証明提示 ・診察 (禁煙を続けるにあたって助言・指導) ・処方 (禁煙補助薬の処方) .…など |
↓
| 3回目・4回目・5回目 (初回から4週間後・8週間後・12週間後) |
| ・喫煙状況の確認 (問診で確認)
・検査 (呼気中一酸化炭素濃度の測定) または 禁煙証明提示 ・診察 ・処方 …など |
禁煙治療について
タバコの煙には4000種類以上の化学物質が含まれ、その中の200種類以上が毒物もしくは発がん性物質などの有害物質です。
また、非喫煙者と比較した場合の虚血性心疾患、クモ膜下出血、癌、肺気腫などの死亡率が高くなることも知られています。
そのため、これまでにも何度かタバコをやめようと考えられた方も多いと思います。
しかし、途中でうまくいかずに諦めてしまった方も多いと思います。
なぜ、タバコをやめるのは難しいのでしょうか?
◆ニコチンの作用◆
脳には、ニコチンが結合する「ニコチン受容体」という物質が存在します。
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タバコを吸うと、煙に含まれるニコチンがすぐに脳に達します。
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ニコチンとニコチン受容体が結合し、快感を生み出す物質(ドパミン)がたくさん放出されます。
(ニコチンはすぐに受容体から離れて消えます。)
↓
タバコを吸わずにいると、脳内のドパミンが減少し、イライラなどのニコチン切れ症状があらわれ、再びタバコを吸いたくなります。
(ニコチン依存症)
そのために、禁煙が長続きせず、再びタバコを吸いだしてしまいます。

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◆飲み薬による禁煙◆
この薬には、2つの効果があります。
@ニコチン切れ症状を軽くする。
ニコチン受容体に結合し、少量のドパミンを放出させます。
Aタバコをおいしいと感じにくくする。
ニコチンがニコチン受容体に結合することを邪魔します。
この2つの効果により、禁煙をする際に最もつらい離脱症状(いわゆる禁断症状)を和らげることができ、禁煙の成功率を上げることができます。

禁煙外来のイメージ